2012年05月15日

語り継がなければならない

悲しい事実があります。

昭和61年の10月、第98回島田大祭で事故がありました。



三日目の日、大名行列はお旅所を目指していた。途中休憩のため殿様が降りていた時、神社の行列の太鼓が「ダーン!!」と鳴った!

その時、その音に驚いた馬が大暴走したのです、馬方師を振り切り馬はたちまち沿道に入り込み商店街の看板を破壊し東へと走り出した。客席を避け車道へ出た馬は再び走り出した……。


怪我人も出た…
そして車も壊れた…
行列が役員が客皆が乱れて動揺した。

殿様が無傷で良かったが馬は捕まり後に行列は建て直したと聴く。


しかし…この馬ははじめから死ぬ馬であったと聞いた時は驚きました、よく競争馬などが役目を終えると薬物により安楽死させるとありますが、この馬もまさに大祭終了後に処分される運命だったのです。当時の馬方師はそれを悟った馬が恐怖からストレスが溜まり太鼓の音が引き金で逃げ出したのではないかと言う。

馬は本来人を踏んだり蹴ったり傷付けない、調教された馬がそこまで追い込まれていた事に深く気持ちが揺らいだ…(;_;)


後に本当に死んでしまった。


死はよその事情であり大祭と直接結び付かないかもしれない、でも最後の仕事が島田大祭の舞台であった事に生まれてない自分が言うのもなんだが感謝と、そして「ゴメン…」と謝りたいと思う。このアクシデントが実は調べたらこんなにも辛い運命を背負っていたと知り今までもそして来年からの大祭も馬一頭一頭に感謝し大切にしてきたい。

きっと怖かったんだろうな…(;_;)


これは大名行列の歴史として俺が語り継いでいくつもりです!

  

Posted by 島田大祭 青年 at 23:22Comments(0)